これは旧自然学類のウェブページです。 自然学類は、2007年に別組織に改組再編されました。 詳しくはここをご覧下さい。
自然学類への招待

自然学類長  若林 誠一郎

 自然学類は、数学、物理学、化学、地球科学の4専攻からなり、それぞれの分野で、基礎学力を重視しつつ高度な専門教育を行います。教育の実施に当たっては、自然科学に対する興味をかきたて自然の不思議を解明しようとする意欲を養うことが大切であると考えています。そのような教育を通して、論理的かつ柔軟な思考力を持ち、自然科学の基礎分野と応用分野で活躍できる人材を育成します。
 宇宙の誕生から137億年、地球が生まれてから46億年、悠久の歳月が創りだした自然界は、さまざまな進化の相を示し、素粒子・原子分子の世界から我々人間の住む地球、さらには広大な銀河まで、多くの不思議や驚嘆すべき現象に満ちています。それらの不思議を解明し自然界の法則・秩序を見いだすことは、自然科学の変わらぬ価値です。それとともに、自然から学んだ知識と知恵を活かして文明社会の持続可能な発展に貢献することが、21世紀の自然科学に求められています。自然学類では、自然科学の価値と役割に対するこのような認識の下、教育と研究を行っております。
 自然学類のカリキュラムは、数学、物理学、化学、地球科学の基礎から専門まで無理なく学べるように整備されています。1年次の授業では、専攻の区別をせずに、自然学類の全ての学生を対象にした自然科学の基礎的な科目を学びます。1年次から2年次に進級するときに専攻に分かれ、専門科目の勉強を始めます。3年次では、ほとんどの授業は専門に関するものになり、4年次には、研究室に配属されて高度な専門的指導を受けながら卒業研究を行います。この卒業研究は、学生が一人前に成長する上で非常に効果的であると思います。どんな先生がどんな研究をしているかについては、各専攻の説明を参照してください。
 筑波大学のキャンパスは緑にあふれ、広大で、各種の運動施設が充実していることで有名です。学習に疲れたら、池の畔を散歩したり、スポーツで汗を流すこともできます。自然の草花に心を配ったり、木々の動きに目を配ることが、広い視野と柔軟な思考力を養う第一歩といえましょう。
 自然学類の卒業生は、大きく分けて3つの道に進んでいます。(1)大学院への進学(基礎科学の探求)、(2)企業での研究開発(基礎科学の応用)、(3)中学・高校の教師(基礎科学の啓蒙)。1が最も多く、2・3の場合でも大学院を修了してから進むことが多くなってきました。
 日本の社会は今、大きく変わろうとしていますが、どんな時代になっても、数学、物理学、化学、地球科学といった、あらゆる科学の基礎をなす自然科学の価値と役割は変わりません。筑波大学自然学類は、自然現象の不思議に関心を払い、その探求心を有する全国の若者を待っています。


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