物理学専攻では、現代の物理学の基本から最先端ま でを学ぶことになります。対象となる自然現象のもつ 長さのスケールは、10-33cmの素粒子の極微の世界から、1028cmの宇宙の広大な世界にまでおよびます。
様々な長さのスケールに応じて、自然の法則もその多 様な姿を呈示します。自然法則についてのわれわれの 理解は、数学を用いることにより理論としてまとめあ
げられます。物理の理論は絶えず実験により検証され なければなりません。科学技術の粋を集めた実験は、人間の想像力を超えた偉大な発見をもたらし、物理現
象についてのより進んだ理解を促します。
理論と実験の2つの方法は、ガリレイやニュートン の時代以来、物理における研究の基本となっています。
一方、最近の半導体テクノロジーの進歩により、コンピュータの能力が格段に向上しています。そのおかげ で、計算機を用いた自然科学の研究がたいへん活発に進められるようになりました。現代の物理学を理解するためには、理論・実験・計算機についての知識が欠かせません。
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