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物理学専攻 1   物理学専攻教員一覧 在学生・卒業生のメッセージ
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 物理学専攻では、現代の物理学の基本から最先端ま でを学ぶことになります。対象となる自然現象のもつ 長さのスケールは、10-33cmの素粒子の極微の世界から、1028cmの宇宙の広大な世界にまでおよびます。 様々な長さのスケールに応じて、自然の法則もその多 様な姿を呈示します。自然法則についてのわれわれの 理解は、数学を用いることにより理論としてまとめあ げられます。物理の理論は絶えず実験により検証され なければなりません。科学技術の粋を集めた実験は、人間の想像力を超えた偉大な発見をもたらし、物理現 象についてのより進んだ理解を促します。  

 理論と実験の2つの方法は、ガリレイやニュートン の時代以来、物理における研究の基本となっています。 一方、最近の半導体テクノロジーの進歩により、コンピュータの能力が格段に向上しています。そのおかげ で、計算機を用いた自然科学の研究がたいへん活発に進められるようになりました。現代の物理学を理解するためには、理論・実験・計算機についての知識が欠かせません。  

素粒子とスーパーコンピュータ
素粒子の世界を拓く超並列計算機CP‐PACS(筑波大学計算物理学研究センター)。計算機本体のパネルをはずしたところ。CP‐PACSによる成果を報じる新聞記事(朝日1998年3月2日)

巨大ブラックホール
メシエ106という渦巻銀河(赤色の光学写真)の中心から出ている宇宙メーザーを超高空間分解能の電波干渉計で観測したところ、高速で回転するガス円盤が発見され(左上図)、その解析から太陽の3900万倍の質量のブラックホールがあることがわかった。(1995年中井等の観測による)

 このように物理学の内容は多岐に渡り、それらを理 解するためには、数学・実験・計算機の知識も必要と なります。したがって、みなさんは物理学の中の様々 なテーマと方法を学ぶことになりますが、このとき、 それぞれのテーマが互いにどのように関連しているか をきちんと把握することが大切です。これを踏まえ て、能率よく勉l強していくためには、見通しのよい学 習プログラムが大きな助けとなります。そこで、物理 学専攻では、今自分が勉強していることの先には何が あるのか、常に先が見通せるように、抜本的に授業内 容を見直しました。1999年度からは、この新しいカ リキュラムに沿って学習が進められています。


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